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2025.08.01 中学生のニキビ対策完全ガイド!思春期ニキビの原因から治し方まで徹底解説
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中学生になって急にニキビが増えて悩んでいませんか?
思春期ニキビは多くの中学生が経験する肌トラブルですが、ニキビ治療の正しい知識を身につければ改善できます。この記事では、中学生のニキビができる原因から効果的な治し方、予防方法まで、皮膚科医の見解に基づいた信頼できる情報をお届けします。
ニキビ跡を残さずきれいな肌を取り戻すために、今日から実践できる具体的な対策方法をご紹介します。
中学生のニキビの基本知識:思春期ニキビとは
中学生にできるニキビは「思春期ニキビ」と呼ばれ、10代特有の肌トラブルです。
一般的に小学校高学年から中学生の間に症状が出始め、高校生の頃にピークを迎えます。
思春期ニキビは主に額や頬、鼻などのTゾーンを中心にでき、皮脂の過剰分泌が主な原因となっています。中学生のニキビの種類と進行段階
中学生のニキビには以下のような種類があり、適切な段階での対処が重要です。
白ニキビ(コメド)
毛穴に皮脂が詰まった初期段階のニキビです。
白く盛り上がって見えるのが特徴で、まだ炎症は起きていないため、この段階での適切なケアが重要です。
正しい洗顔と角質ケアで改善しやすい状態といえます。▶︎▶︎白ニキビの治し方を詳しく見る
黒ニキビ
白ニキビが酸化して黒くなった状態です。
毛穴が開いて皮脂や古い角質が空気に触れることで黒く見えます。
鼻の頭によくできる「いちご鼻」も黒ニキビの一種です。▶︎▶︎黒ニキビの治し方を詳しく見る
赤ニキビ
アクネ菌が増殖して炎症を起こしている状態です。
赤みや腫れがあり、触ると痛みを感じることもあります。
この段階になると市販薬や皮膚科での治療が必要になることが多くなります。▶︎▶︎赤ニキビの治し方を詳しく見る
黄ニキビ
赤ニキビがさらに悪化し、膿がたまった状態です。
中央部分が黄色く見えるのが特徴で、ニキビ跡になるリスクが最も高い段階のため、皮膚科での治療が強く推奨されます。
絶対に自分で潰してはいけません。▶︎▶︎黄ニキビの治し方を詳しく見る
中学生のニキビの主要原因
大人ニキビと思春期ニキビでは原因が大きく異なります。
ホルモンバランスの変化
中学生の時期は第二次性徴期にあたり、成長ホルモンや性ホルモンの分泌が急激に増加します。
特に男性ホルモン(アンドロゲン)は皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を促進する働きがあります。女子の場合も、女性ホルモンの一種である黄体ホルモン(プロゲステロン)が皮脂分泌を活発にします。
これは成長に必要な変化ですが、一時的にニキビができやすい状態になってしまいます。皮脂の過剰分泌
ホルモンの影響で皮脂が過剰に分泌されると、毛穴に皮脂が詰まりやすくなります。
特に額、鼻、頬といったTゾーンは皮脂腺が多いため、ニキビができやすい部位です。
この詰まった皮脂がアクネ菌の栄養源となり、ニキビの発生につながります。毛穴の詰まり
思春期は角質が厚くなりやすく、毛穴の出口がふさがれがちです。
皮脂と古い角質が混ざり合って毛穴を塞ぐことで、ニキビができやすい環境が整います。
正常なターンオーバー(肌の生まれ変わり)が乱れることも、毛穴詰まりの一因となります。中学生のニキビを悪化させる要因
また、主要原因の他に生活習慣の乱れや外的要因もニキビが悪化する原因となります。
生活習慣の乱れ- 睡眠不足
- ストレス(勉強、人間関係など)
- 不規則な食生活
- 運動不足
外的要因- 汗や汚れの蓄積
- 紫外線の影響
- 髪の毛や手で顔を触る癖
- 不適切なスキンケア
成長期が終わった20歳前後には自然とできなくなる方もいますが、適切なケアを行わないとニキビ跡が残ってしまう可能性があります。
早期に正しい対策を始めることで、きれいな肌を保つことができます。
中学生のニキビ治し方:正しいスキンケア方法
中学生が実際にニキビを改善するための具体的なスキンケア手順と方法について詳しく解説します。
正しい洗顔方法
皮膚科医が推奨する洗顔回数は1日2回(朝・夜)です。
洗顔のしすぎは必要な皮脂まで取り除いてしまい、かえって皮脂分泌を促進してしまいます。
また、お湯洗顔ではなく、洗顔料を用いて洗顔しましょう。洗顔の手順
- ぬるま湯(32℃~35℃程度)で顔を予洗いする
熱すぎるお湯は皮脂を取りすぎて乾燥の原因になります。体温よりやや低い温度が理想的です。 - 洗顔料をしっかりと泡立てる
泡立てネットを使用し、手のひらを逆さにしても落ちないくらいの弾力のある泡を作ります。 - 泡で包み込むように優しく洗う(20-30秒程度)
手が直接肌に触れないよう、泡のクッションで洗います。ゴシゴシこするのは厳禁です。 - ぬるま湯でしっかりとすすぐ
髪の生え際やあご周りなど、泡が残りやすい部分も丁寧にすすぎます。すすぎ残しはニキビの原因になります。 - 清潔なタオルで押さえるように水分を取る
擦らずにタオルを肌に当てて水分を吸収させます。タオルは毎日交換しましょう。
保湿ケアの重要性
思春期ニキビがあっても保湿は必要です。
肌が乾燥すると、足りない油分を補おうとしてさらに皮脂が分泌されるからです。化粧水でしっかりと水分を補給し、軽めの乳液やジェルで蓋をしましょう。
「べたつくから保湿しない」という考えは間違いで、適切な保湿がニキビ改善の鍵となります。中学生のニキビケア用品の選び方
中学生のニキビケア用品は、毛穴を詰まらせにくい「ノンコメドジェニック処方」で低刺激性の洗顔料と、オイルフリーで抗炎症成分(グリチルリチン酸2Kなど)が配合されたニキビ肌用の化粧水・乳液を選ぶことが重要です。
洗顔料選びのポイント- ノンコメドジェニック処方
…毛穴を詰まらせにくいことが実験で確認された処方 - 低刺激性
…敏感になったニキビ肌にも優しく、刺激による炎症を軽減 - 弱酸性
…肌本来のpH値に近く、肌のバリア機能を守る - アルコールフリー
…アルコール(エタノール)は乾燥や刺激の原因になるためアルコールフリーがよい
化粧水・乳液選びのポイント- オイルフリー処方
…余分な油分を避けることで、毛穴詰まりを予防 - ニキビ肌用
…ニキビケア専用に開発された製品で、適切な成分バランスで作られている - 保湿成分配合(ヒアルロン酸、セラミドなど)
…肌の水分保持機能を高め、健康な肌状態を維持 - 抗炎症成分配合(グリチルリチン酸2Kなど)
…ニキビの炎症を抑え、赤みや腫れを軽減
中学生のニキビ市販薬と皮膚科治療
ドラッグストアで購入できる市販薬と皮膚科を受診すべき具体的な判断基準、医師が処方する薬の種類と作用について解説します。
セルフケアと医療機関での治療を理解し、症状に応じて適切な治療を行うことが重要です。
中学生のニキビに効果的な市販薬
ニキビ薬には塗り薬と飲み薬があります。
塗り薬は患部に直接作用し、炎症の抑制や毛穴詰まりの改善に効果的です。
塗り薬(外用薬)- イブプロフェンピコノール配合薬
…抗炎症作用があり、赤ニキビの腫れや痛みを軽減 - サリチル酸配合薬
…角質を柔らかくし、毛穴詰まりを改善 - イオウ配合薬
…皮脂分泌を抑制し、殺菌作用でアクネ菌の増殖を防ぐ - ベンゾイルペルオキサイド配合薬
…強力な殺菌作用があり、アクネ菌を除去
また、飲み薬は体の内側から肌質を改善します。
飲み薬(内服薬)- ビタミンB2・B6配合薬
…皮脂分泌をコントロールし、肌の新陳代謝を促進 - ビタミンC配合薬
…抗酸化作用で炎症を抑制し、ニキビ跡を予防 - L-システイン配合薬
…肌のターンオーバーを正常化し、メラニンの排出を促す
中学生のニキビで皮膚科を受診すべき目安
以下の症状がある場合は皮膚科の受診を検討しましょう。
症状 受診の目安 赤ニキビが多数ある 10個以上 黄ニキビ(膿疱) 数個でも ニキビ跡の色素沈着 気になる場合 市販薬で改善しない 2-3ヶ月続く場合 皮膚科では市販薬より効果が高い処方薬により毛穴詰まりの根本原因から治療できます。
皮膚科で処方される薬また、個人の肌状態に合わせた最適な治療法でニキビ跡を残さずに早期改善が期待できます。
中学生のニキビ予防:生活習慣の改善
中学生のニキビを予防するためには、食生活や生活習慣の見直しが重要です。
中学生のニキビを予防する食事のポイント
積極的に摂りたい栄養素
栄養素 効果 多く含む食品 ビタミンA 皮脂分泌調整、肌のターンオーバー促進 レバー、にんじん、ほうれん草 ビタミンB2 皮脂代謝促進、肌荒れ予防 納豆、うなぎ、アーモンド ビタミンB6 タンパク質代謝、ホルモンバランス調整 まぐろ、鶏肉、バナナ ビタミンC 抗炎症作用、コラーゲン合成促進 柑橘類、キウイ、ブロッコリー ビタミンE 抗酸化作用、血行促進 ナッツ類、植物油、アボカド 特に皮脂分泌を調整するビタミンA(レバー、にんじん)やビタミンB2・B6(納豆、まぐろ、バナナ)、抗炎症作用のあるビタミンC・E(柑橘類、ナッツ類)を積極的に摂取するとニキビ予防に効果的です。
また、皮脂分泌を促進する糖質の多いお菓子・ジュースや脂質の多い揚げ物・ファストフードはニキビ悪化の原因になるので控えましょう。
控えたい食品- 糖質の多い食品(お菓子、ジュース)
- 脂質の多い食品(揚げ物、ファストフード)
- 刺激の強い食品(辛いもの、カフェイン)
中学生のニキビ予防のための生活習慣
ニキビ予防には睡眠時間の確保や栄養バランスの取れた食事、適度な運動を心がけることが大切です。
特に睡眠は成長ホルモンの分泌に直接関係するため、最優先で改善しましょう。
睡眠の改善
中学生に推奨される睡眠時間は8〜10時間です。
睡眠の改善のポイント- 就寝1時間前のスマホ・ゲーム使用を控える
- 部屋を暗くして寝る
- 規則正しい就寝・起床時間を保つ
質の良い睡眠を得ることでニキビ予防をはじめ集中力や免疫力の向上に効果的です。
ストレス管理
思春期は心身ともに変化が大きく、ストレスが溜まりやすい時期です。
ストレス軽減のポイント- 適度な運動
- 趣味の時間を作る
- 友人や家族との会話
- 十分な休息
ストレスを受けるとストレスホルモン(コルチゾール)が分泌されて皮脂分泌を促進し、免疫機能の低下によりアクネ菌が増殖しやすくなります。
適度な運動や趣味の時間、十分な休息によるストレス軽減がホルモンバランスを安定させてニキビの発生と悪化を防ぎます。
紫外線対策
紫外線はニキビの炎症を悪化させ、ニキビ跡の原因にもなります。
紫外線対策のポイント- SPF30以上の日焼け止めを使用
- 帽子や日傘の活用
- 長時間の屋外活動時は日焼け止めの塗り直しを行う
SPF30以上の日焼け止めや帽子・日傘の使用により紫外線をブロックすることでニキビの炎症抑制とニキビ跡の予防を同時に行うことができます。
中学生のニキビ対策で避けるべきNG行動
ニキビ対策でやってしまいがちなNG行動は以下のとおりです。
ニキビ対策で避けるべきNG行動- 触る・潰す
- 過度な洗顔
- 油分の多いスキンケア
ニキビを触ったり潰したりすると、組織がダメージを受けて、雑菌がニキビ部分に侵入し、細菌感染のリスクが高まることで化膿の原因や周囲に炎症が広がり炎症範囲が悪化します。
また、1日に3回以上の洗顔は必要な皮脂まで除去してしまうため、肌のバリア機能が低下し、摩擦による刺激で炎症が起こりやすくなります。
さらに、油分の多いスキンケアを使用すると、余分な油分が毛穴を塞ぎ、毛穴詰まりやニキビの原因となります。
思春期ニキビがある時期は化粧水での保湿を重視し、水分中心のスキンケアを心がけましょう。
中学生のニキビ跡を残さないための対策
ニキビの炎症が治まった後も赤みや色素沈着、クレーター状のへこみが残ると元の肌状態に戻りにくくなるため、ビタミンC誘導体配合化粧水や美白成分配合スキンケアによる早期の対策が重要です。
ニキビ跡を予防するケアを行うことで肌のターンオーバーを促進し、将来的にきれいな肌を維持することができます。
中学生のニキビ跡の種類と対策
ニキビ跡には赤み、色素沈着、クレーターの3つのタイプがあります。
赤みタイプのニキビ跡
赤みタイプのニキビ跡は、炎症が治まった後に毛細血管の拡張や炎症反応の残存により赤く見える状態です。
赤みタイプのニキビ跡対策- ビタミンC誘導体配合の化粧水を使用
- アゼライン酸クリームを使用
- 日焼け止めで紫外線対策を徹底
- レーザー治療
ビタミンC誘導体配合の化粧水による抗炎症ケアと紫外線対策を徹底することで、赤みを徐々に薄くしていき、肌のターンオーバーが正常化していくので、自然治癒力を高めて徐々に改善していきます。アゼライン酸のクリームも効果的です。
色素沈着タイプのニキビ跡
色素沈着タイプのニキビ跡は、炎症後にメラニンが沈着して茶色いシミ状になる状態です。
色素沈着タイプのニキビ跡対策- 美白成分配合のスキンケア
- ピーリング効果のある洗顔料
- ケミカルピーリング
ビタミンC誘導体やハイドロキノンなどの美白成分を含む化粧品での継続的なケアと、皮膚科でのケミカルピーリングやレーザー治療により改善が期待できます。
クレータータイプのニキビ跡
クレーター型のニキビ跡は、炎症が皮膚の深層まで達して真皮が破壊されることで生じる陥没状の瘢痕です。
クレータータイプのニキビ跡対策- 皮膚科での専門治療
- ケミカルピーリング
- レーザー治療
セルフケアでの改善は困難なため、皮膚科でのフラクショナルレーザー治療やダーマペン、ケミカルピーリングなどの専門的な治療が必要です。
まとめ:中学生のニキビは正しいケアで改善できる
中学生のニキビは思春期特有の生理現象ですが、正しい知識とケア方法を実践することで改善できます。
中学生のニキビケアの要点- 1日2回の適切な洗顔
- しっかりとした保湿ケア
- バランスの取れた食事
- 紫外線対策の徹底
市販薬で改善しない場合や、赤ニキビ・黄ニキビが多数ある場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
適切な治療を受けることで、ニキビ跡を残さずにきれいな肌を取り戻すことができます。皮膚科では個人の肌状態に合わせた最適な治療法の提案が可能なため、一人で悩まずに専門医に相談することが大切です。
中学生の時期は心身ともに大きく変化する時期です。
ニキビに悩みすぎることなく、正しいケアを継続しながら、前向きに過ごすことが大切です。
一人で悩まずに、親や医師に相談しながら、適切な対策を続けていきましょう。ニキビの悩みは皮膚科へ話そう
鏡を見るたびに落ち込んだり、人と会うのが憂鬱になったり、そんな気持ちを抱えながら一人で悩んでいませんか?
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そんな風に思う必要はありません。皮膚科の医師は、あなたと同じような悩みを持つ多くの患者様を診てきたプロフェッショナルです。
一人で抱え込んでいた不安や悩みを、専門医に話すだけでも心が軽くなるはずです。
そして何より、あなたの肌に合った適切な治療を受けることで、今まで諦めていた美しい肌を取り戻すことができるのです。
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